下町ロケット「佃製作所」の問題点
「佃製作所」という会社を知っているだろうか。人気ドラマ「下町ロケット」の主人公、佃航平が社長を務める会社で、大田区の多摩川っぺり(第二京浜のそば)にある機械部品メーカーだ。
ドラマでは、この会社の持つロケットエンジン部品に関する特許使用権を買い取ろうとする大企業「帝国重工」に対してそれを断固拒否。あくまでも自社製部品の供給を要求し、苦闘の末ついにはそれを飲ませる快挙を成し遂げる社長と社員達の姿が描かれる。
その過程で、ああこんな銀行員、こんな元請け会社あるよな、こんな上司、こんな部下もいるよな、と「あるある話」が面白く描かれていて飽きずに観られるのがこの原作者の上手いところだ。
ただ、現実にはちょっと辛辣に突っ込んでみたくなるところも多い。中でも気になることは、やたらと社員たちが徹夜の突貫作業をするシーンが多いことだ。
確かに、元請けからの苛酷な要求や時間的制約の中で、全員が一丸となって「佃品質、佃プライド」を掲げ社員たちは頑張った。このように不眠不休でジャック・バウアー的に頑張る(わからん人にはわからん表現ゴメン)ことはウツクシイことだ。
でも労務環境として見た時、これってどうなんだろう。「学園祭の前夜」的な熱狂や一時の達成感で仕事をすることは、体験としてはあってもいいが毎日毎月毎年がこの繰り返しでは、労其の査察が来る前に社員が持たない。
ということで、佃製作所の佃航平社長に言いたい。貴社にはいざという時に頑張れる愛社精神と情熱にあふれた素晴らしい社員たちがいる。それはとても良いことだけれども、会社は社員の頑張りや情熱に頼り過ぎてはいけないのだ。
厳しい見方かもしれないが、いつも締切間近になってからとか、大きな課題がある時だけドラマチックな努力をするというのは、決していいことではない。
備長炭の火のように、コンスタントに強い熱を放って長時間燃え続ける意欲をどう作り上げるか、それを社長は考えるべきだ。ということで結論!3KMをやりなさい!佃航平社長!
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