風ニ負ケヌ草トナリ、雨ニ負ケヌ花ヲ咲カセル。私ハソンナ人間デアリタイ。


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バンバン・ビガロの教えてくれたこと

  ビジネスのお勉強を学校や書物でし過ぎた人は、必ずと言っていいほど、セリング(日本ではいわゆるセールス)よりもマーケティングを重要視する。乱暴に要約すれば「汗より知恵」と言いたいのだろうが、本当か?という話を書く。

 今も世の中は週末、月末、年度末で、中にはひいひい言って数字に追われている会社や人がいるはずだ。そういう泥臭い血と汗と涙の中からなんとか会社や人の人生は成り立っていくことを、オイラは知っている。冷暖房完備の会議室で、経営陣がパワポかなんか使って理屈こねてる間に、現場では青島刑事的原始的努力で数字を作っている。

 言いたいことは、そういう泥臭い経験をしたことのない人間が、エラそうにマーケティングなどと能書き垂れるな、ということだ。それは、プロレスを本当に見たことがないくせに、プロレスをバカにする立花隆に通ずるものがある。でも本当は、マットの上も現実の世の中も理屈じゃない。

 下手すりゃあ会社がつぶれたり、自分のクビが危うくなったりするのだから、数字に追われているときの恐怖感は、紫のパンツをはいたブルート・バーナードが額から大量に流血しながら襲いかかって来るときの(ってわからん人にはまったくわからん比喩ですまぬすまぬ)恐怖に等しいものがある。

 その恐怖は、そこから逃げ出したい衝動、全てを投げ出したい衝動、ズルをやってでも数字を作りたいという衝動、上司をぶん殴りたい衝動などさまざまな衝動を引き起こす。それでも、なんとかそれを堪えることで、今度からはそうならないようにといろいろ考えるようになる。そういうところから出たものが本当の知恵だったり、本当の企業理念だったりする

 話は変わるが、昔、飛行機を降りるときに、見知らぬ大男の足を踏んづけそうになったことがある。見るとクラッシャー・バンバン・ビガロだった。テレビでみていてバカにしていたビガロを生で見てジャイアント馬場を生で見たとき同様、人生観が変わった。殴られるかと思ったら、ビガロはニコッと微笑んで道をあけてくれた。

 後年、ビガロが亡くなった経緯を知った時、泣いた。本当のやさしさは、血と汗と涙の死闘の中からしか生まれない。本当のマーケティング、本物の企業理念も、泥臭い努力の向こうに見えてくる
 プロレスがわからんような男が語るマーケティングやビジネス論など、現実の前にはリキラリアートでマットに沈む藤波のこ゜とく(すまぬすまぬ、またわからんことで…)粉砕されるのだ。

 ということで結論。男はプロレスを見ろ!…じゃなくて、実践を経験しない理論は屁の足しにもならん、ということだ。
 



 
by masami_ws | 2012-03-30 01:03 | 直球勝負!

グランブルーなスパゲティ屋さん

 近所の八丁堀に毎日行列のできる店があって気になっていた。店名も知らず入ったのだが、壁にこんな落書きが。
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 なんとあの潜水の超人ジャック・マイヨールの直筆で、フランス語以外にたどたどしい片仮名のサインも。後で知ったのだが店の名前が「スパゲティマイヨール」。どおりで全体が海っぽい店のつくりだ。

 嬉しそうに彼が壁にサインしている場面の写真もある。数年後の謎の自殺を思うと、ちょっと複雑な思いだ。
スパゲティは行列ができる訳が良くわかる味だった。
by masami_ws | 2012-03-29 12:53 | 隠し球

小さな異端は放っておけ、橋下さん

 橋下大阪市長の吹き込んだ維新の風は、政局に拘泥して相変わらずちんまりとスケールの小さい中央の政治家たちと、公僕たる使命を置き去りにして私都合で税を貪る一部の不良公務員には、刺激的だがいいクスリだ。どんどんやれ、と言いたい。ただ一つ、ちょっとなあ、と個人的に引っかかるところがある。ご本人がエラくご執心の教職員の「君が代」起立問題だ

 東京都でも、最近「君が代」斉唱時に起立しなかった教員を罰することは違憲との判決が出た。この時、勝訴した女性教員というのは、君が代を聞いて日の丸を見ると気分が悪くなる、という日本人としては極めて希有で特殊な人だと思う。こういう人たちは、オリンピックでは、気分が悪くならぬよう、きっとどこか違う国を応援しているんだろうか。

 ご本人には失礼だが、一般的大多数の日本人の経験とはかけ離れた特殊なトラウマがあるか、よほど特別な教育を受けてきた人としか思えない。こういう人が、自衛隊や警察にいたりしたら怖い。いざとなった時に日の丸に向かってミサイルを撃つ自衛官とか、右翼を見たら見境なく発砲する機動隊員とか、バカボンに出てくるオマワリさんより意図的なだけにキケンだ

 ただし、教職員ならどうか、ということだ。我々の世代が子どもの頃、世の多くのセンセイ方は、やれストだ、やれ安保だ、やれ毛沢東だと、何かというと赤いハチマキをして騒いでいたものだ。オイラの中学時代、岡崎某という社会科教師は、何かというと毛語録をかざして涙を流して語っていた。それを授業時間の8割はやってたのだから今なら笑える。

 ただ、そんな教師たちに教育されたからといって、オイラたち皆が極端に偏向して何かというと赤いハチマキを締め、天皇陛下よりも毛沢東に愛着を感じる人間に育ったか、というとそんなことはない。子どもはそんなにバカじゃあない。小学生でも、みんなが立って歌っている時に座っている人は、体が不自由か、日本語がわからないかでなければ、何か事情のある特別な人なのだとわかる。

 オカチン(件の社会科教師のあだ名)が教室で髪振り乱して毛語録を振りまわし喚く姿がちょっと異常なことくらい、あの時代の中学生でも十分わかった。オカチンが現代の若者なら、きっと秋葉原に行ってアキバダンス踊ってたはず…彼女もいなそうだったし…まあその程度の異常さだ。本人だけは盛り上がり、周囲は引く、あのパターンだ。

 反面教師というこの場合に限っては当意即妙の言葉がある。訳もなく威張って、生徒を殴ってばかりいた教師に育てられ「こんな人間にだけはなりたくない」という人間が育つことも多い。周囲の感情を無視し、公的な役目よりもワタクシの意見を貫き、出世もあきらめ、あとで右翼のオヤジにぶん殴られるかも知れない恐怖に耐えてまで、ただ一分ほど起立して歌を歌うというだけの行為を拒否する教師を見て、英雄と見るか憐れな人と見るか、はたまたただの変人と見るかは生徒の感性に任せても良いような気がする。

 これから子どもたちは、嫌でもたくさんの人に出会う。賢者も愚者も、健常者も障害者も、聖人も凡人も、善人も悪人も、日本人もアゼルバイジャン人も、もしかしたら宇宙人も。そして、世の中は不条理で、自分にはまったく理解できない感性で物を見る人がいることにも気付く。だから、今から異端を排除した環境で純粋培養するより、少しずつ免疫をつけるほうがよい。どこかの国のマスゲームのように異端を受け容れない社会はむしろ危険だ

 橋下さんに言いたい。オイラが言うまでもないが、世の中にはもっと重要な問題がゴロゴロしている。例えばインターネットの影響力は君が代で起立しない教師の百万倍は大きい。
 小さな異端を受け容れないことが、大きな改革を成し遂げるときに実は大きな障害になることもある。力あるリーダーには、小さな一部の異端者と戦うよりも、もっとやってほしいことがあるのだ。
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by masami_ws | 2012-03-27 06:23 | 直球勝負!

いやはやいやはや、恐縮いたします。

 6年ほど前、我が人生における最初の師であるピアノの立野了子先生について書いた記事に立野先生ご自身からコメントをいただいた。

 いやはやそこには「理巳ちゃん」と書かれていた。うーむ、今はこんなおっさんになってしまったが、いたしかたあるまい。でも50年前は間違いなくオイラは、「理巳ちゃん」そのものだったのだ。

 美しい先生がベルカントで「まさみちゃん」と話しかる横顔を見上げたことを思い出す。なんだかせつなくて甘い子どもの頃の思い出だ。

 弟のオイラがとっくにピアノをやめてからも、姉が出る発表会には必ず行っていたが、最後にいつもロングドレスを着て登場する立野先生はなんだかとても眩しく見えた。

 確かスペイン民謡の「追憶」を歌われた時があって、子どもながらに物悲いメロディーと美しい歌声に打たれた記憶もある。その姿は目を閉じると今も舞台に浮かび上がり歌声は耳の底に聞こえてくる。

「追憶」(作詞:古関吉雄) 
星影やさしく またたくみ空
仰ぎてさまよい 木陰を行けば
葉裏のそよぎは 思い出さそいて
澄みゆく心に しのばるる昔
ああなつかし その日

さざ波かそけく ささやく岸べ
涼風うれしく さまよい行けば
砕くる月かげ 思い出さそいて
澄みゆく心に しのばるる昔
ああなつかし その日


下の写真は「まさみちゃん」と呼ばれていたころのオイラ。姉と洋裁学校の「モデル」をやった時の写真だ!
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by masami_ws | 2012-03-22 20:05 | 今夜はスローカーブ

久しぶりにBEに顔を出しました

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 相変わらずお元気な行徳先生。
「北海道の暴れん坊」なんて紹介されましたが、先生ほど暴れてませんぜ!

 帰りは、福岡のネオ倶楽部 柳川社長、森さんと、なんとタクシー→JR→タクシー→小田急とすったもんだしながら乗りついで1時過ぎに新宿に辿りいた。楽しかったあ。
by masami_ws | 2012-03-16 10:22 | 乾杯!

哀愁の洟垂れ小僧

 その小僧は、すっかり日暮れて寒風の吹く大阪モノレール千里中央駅ホームにいた。生意気にも紺色の制服制帽姿。おそらくどこぞの私立小学校の生徒か、一年生くらいにも見えるが、ランドセルが少し痛んでいるのと制服も少し汚れているところを見ると二年生かもしれない。体型は、幼児から少年に変わりつつある細っこい小僧だ。

 その小僧、後ろに並んだオイラの顔をちょっと見上げたのだが、なんと鼻の下にたっぷりと半透明の洟汁を付けている。顔つきも、最近テレビなどで見る眼の大きな愛くるしい子役などとは違った、洟を垂らすのにぴったりの素朴な作りだ。

 小僧本人は困った顔もしていないのだが、ぞっとしたのはオイラのほう。結構混んでいるモノレールにこいつと一緒に乗ると、もしやこの洟汁がこっちに付けられるのではないか、と思うと気が気じゃない。

 そこでしかたなく、鞄から街角で配っていたポケットティシュを取り出して「おい、これで洟拭けよ」と、渡してやった。すると、小僧、無口のまま受け取ってかじかんだような小さな手で、一枚だけ引っ張り出そうとするもんだからティッシュの端っこが千切れてなかなかうまく行かない。

 ああなるほど、こいつはこいつなりに遠慮してティッシュを一枚だけ使おうとしているのか。そこで「いいから全部持ってけよ」というと、安心したようにごそっと厚く重なったままのティッシュでそそくさと洟を拭いている。

 やがて、大阪空港行きのモノレールが到着。するとこの小僧、ありがとうを言うでもなく、素早く車輛の中へ入って行ったかと思うと、乗り込んだドアから離れた次のドアくらいのところまでちょろちょろと大人たちの間を縫って行ってしまった。この恩知らずめ。

 へんな小僧だ。だいたいオイラから離れたからと言って、さっきまでお前がべろべろと汚い洟を垂らしていたことは知ってんだぞ、と見てやったら、こちらをちらっと見る。面白いのでまた見ると目をそらす。やがてまたこちらをちらっと見る。また目をそらす。

 そんなことを三分ほど繰り返しているうちに、途中の駅で小僧は降りて行った。午後七時はランドセルの子どもには遅い時間だ。たたた、とエスカレーターに走っていく後ろ姿が「へんなおっちゃんに会ったなあ」と言っている。「頑張れよ、洟垂れ」オイラも負けじと心の中でその背中に返してやった。

伊丹発羽田行き最終には間がある。芋のお湯割りでも飲むかあ。三月なのに今夜の大阪は寒い。
by masami_ws | 2012-03-13 22:55

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