風ニ負ケヌ草トナリ、雨ニ負ケヌ花ヲ咲カセル。私ハソンナ人間デアリタイ。


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自業自得の連鎖地獄

 そいつは東京駅で停車中にすでに始まっていた。出発を待つ新幹線の車内で、けたたましい「リリーン」「」リリーン」という、昔の黒電話のような呼び出し音。
 いるいる、こんな奴。スマホでもデフォルトのマリンバの音に満足できず、やたら目立つ妙な呼び出し音に設定してる奴。こういう音の設定にしている奴は次の三つのどれかだ。

①俺様の音は普通じゃないと誇示したい。
②子どもの頃の黒電話に何らかの執着がある。
③耳が遠い。

 まあどうでもよかったのだが、3席ほど後ろのこいつ(面倒くさいのでリンリン野郎と以後略)は、一応ボクはマナーを心得ている人間です、と言いたげに

「あのーいまー新幹線のー中なのでーいまーデッキにー出ますんでーちょっとーまってー」

 などとデカイ声で通話ししながら、履いていた靴を左右交互につっかけては、つま先を床に「ドンドン」反対の靴を「ドンドン」、また一歩進んで「ドンドン、ドタドタ」反対を「ドンドン、ドタドタ」というふうに、行儀の悪い子どもが靴を履くときのモノマネか、と思わせるような仕草で横の通路をデッキへ歩いて行く。

 ええい、こうなったらいよいよ面倒くさいのでリンドン野郎と名付けるが、こいつは名古屋の手前、三河安城までこれを3回繰り返した。流石に三回目は、うとうとしかけていたところに「リーンリーン」「ドンドン、ドタドタ」ときたので、デッキから帰ってきたリンドン野郎に言ってやった。

「ちょっとお兄さん、マナーモードって言葉、知ってんの?」

 柴田恭平を気弱にしたようなリンドン野郎は、ハトが豆鉄砲みたいな顔をしてちらっとこっちを見た後、行ってしまった。いやはや、世の中にはわからせてやなきゃいかん奴が多い、と思いながら目が冴えていたのでパソコンで最新のミュージック・ビデオ・クリップをチェックしていた。

 ふと、気付くと女性の車掌がとんとんと肩を叩く。えっ?っとヘッドホンを外すと

「お客様、ちょっと音漏れがしているようなのでボリュームを下げていただけますか」

なんと、他人に文句を言っていた自分が他人に迷惑をかけていた。いやはや、人のことは言えない。故人曰く

「人の振りみて我が振り直せ」

このことを痛感させられるのぞみ車中の出来事であった!
by masami_ws | 2014-07-26 19:31 | ひょうろく球

「間違いを犯しやすい議論」

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 憲法改正か否か、また集団的自衛権行使に関する憲法解釈云々ということで、随分と世間が騒がしくなっているようです。その具体的な是非について、個人的意見をここで申し上げることは避けたいと思いますが、原発問題と同じように賛成か反対かということが問われるような議論を進めるときに犯しやすい間違いについて三つお話ししたいと思います。

 一つ目の間違いは「スジ論」です。例えば、外国人の作った憲法だから変えるべきだ、いや一度決めたものは何が何でも守り抜くべきだ、というような論法です。外国人が作っても良いものは良いという部分もあるだろうし、逆に一度決めたからといって実情に合わなくなっているものは変える必要がある。スジ目を通すことも大事だが、それを盾に自説を通そうというのはちょっと無理があるということです。

 このスジ論で行くと、過去に過ちを犯した者は永遠に罪悪感を持って謝罪し続けろとか、責任者は誰だとかという、これからの解決や論議とは関係のない話にどんどん行ってしまいます。考えてみると、この「スジを通せ」という主張は良からぬ強請(ゆす)り集(たか)りには必ず出てくる言葉で、全ての理性的で建設的な論議を遮断するマイナスの力を発揮してしまいます。

 二つ目の間違いは「決めつけ」です。過激な憶測が独り歩きして、集団的自衛権行使を容認すると日本は必ず戦争を始める、とか、逆にそれをしなれば必ずどこかの国が日本に攻め入ってくる、などという極端な決めつけが冷静な論議を思考停止の状態にしてしまいます。「必ず」「絶対」などという言葉が、予測の中に登場する場合、その主張はちょっと偏った決めつけの方向に走っていると気付かなければいけません。

 漫画のバカボンに出てくるお巡りさんは異常なお巡りさんで、いつも足をバタバタさせながら拳銃を撃ちまくっています。それを見て、危ないから全てのお巡りさんから拳銃を取り上げろということにしたらどうなるか?日本の学校教育が瀕死の状態なのは「体罰イコール全て暴力イコール絶対悪」だという決めつけで、教師から警察官の拳銃にあたる体罰を取り上げたからです。

 そして三つ目の間違いは「観点の違いに気付かない」です。集団的自衛権を発動した場合、自衛官が死傷することがあるのか、という国会での質問がありました。質問者と答弁者の観点は「個」と「公」という点で全く違っていて見ていて滑稽なくらいでした。このように世の中には、さまざまな観点があり、どの観点を主体にものを考えるかは人によって様々だということです。

 たとえば、あれだけ銃犯罪の多いアメリカでなぜ銃が規制されないのか?日本人から見たら理解不可能なことですが、一般市民が鉄砲を手にすることによって国土を開拓し自由を勝ち取る戦いをしてきたアメリカ人から鉄砲を奪うことは、自由の象徴を奪うという重大な意味があることを知るとこの問題の難しさが分かります。

 ものごとには「個人」「公」「経済」「心」など色々な観点があります。最近では「女性」と「男性」の問題で、相手や周囲の観点を想像できない、つまらぬ野次を飛ばして窮地に追い込まれた例などもありました。これが、国家、民族、宗教などの違いに及んでは、全く観点の違う無数の正義や正論が渦巻いているというのが世界の現状です。一見、どう見ても違うと感じられることも、観点が違うと全て正論となるのです。

 まとめると、過去のしがらみなどスジにとらわれず、憶測による決めつけをせず、様々な観点があることを理解しながら議論を進める、ということが肝心ということになりますが、これが本当に難しい。だからこそ、特に私達の未来にかかわる重要なことなどについては、慎重に、そして粘り強く議論をして欲しいものだと思うのです。
by masami_ws | 2014-07-03 22:20 | 直球勝負!

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