風ニ負ケヌ草トナリ、雨ニ負ケヌ花ヲ咲カセル。私ハソンナ人間デアリタイ。


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本当の人の美しさは 行ないの中にある

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 日本橋の丸善書店の前にクルマを停めていると、すぐ後ろに真っ白なメルセデス
CSLシューティング・ブレークがハザードを点滅させ停車した。助手席の男性が降りて、買い物だろうか丸善に入って行った。

「世界一美しいワゴン」と呼ばれるその高級車の運転席には、いかにもこの手の車に似合いそうなセレブな雰囲気を漂わせた美しい女性…岩下志麻を70歳くらい若くしたようなって、うーむ判りにくい喩えで済まぬ…が座っていた。

 と、その時、その女性が何かするのが、バックミラー越しに見えた。ああ、小さな紙を広げて、ああ、口に当てて、ああ、噛んでいたガムを出して、ああ、丸めて…ポイ。おおお、おいっ、ちょっと待って、ポイ?窓の外に?ポイかよ?

 その瞬間、岩下志麻を70歳くらい若くしたようなその女性の顔がすっぴんの岩下志麻のように見えた。…岩下志麻さん、及び岩下志麻さんのファンの皆さん、ご本人が読んでいるとは思えませんが、読んでいたら御免なさい。あくまでも比喩の世界のハナシですから。

 それはさておき、やがてクルマの窓をコツンと叩いて初夏の風の中を妻が帰ってきた。彼女も丸善で買い物をしていたのだ。先週から放射線治療を始めた妻はちょっと痩せたかな、という印象だがオイラの視界に彼女が表われると心の中にファンファーレが鳴る。

 顔かたちは美しくても醜い女性の姿を見てしまった後に、助手席の妻を見ると美しいと思った。でも「美しい妻」と書くと、またイロイロ言われそうなので「ファンファーレが鳴る妻」とこれからは書くことにする。彼女が登場するときに心の中にファンファーレが鳴るからだ。

 人間の本当の美しさは、顔かたちにあるのではない。行ないの中にある。

 その後「ファンファーレが鳴る妻」は、クルマの中でおしゃべりを始めた。ときおり攻撃的な突撃ラッパになることもあるが、セカンドスクールで子どものいない時間を二人でどう過ごそうか、と考えるとヘンデルの「水上の音楽」冒頭のファンファーレが再び心に鳴り始めるのであった。いやはやいやはや、照れるのう…


by masami_ws | 2015-06-30 23:36 | 閑話休題

バーチャル博学、リアル未体験ほど恥ずかしいものはない

 さる一部上場企業の新卒新入社員に研修の合間に話しかけられた。

「これからのダイレクト・マーケティングのテーマは、従来のダイレクト・セールスにありがちな属人性を排除し、いかにシステマティックに展開できるかですよね」

最近トミにおぢぢ化しているオイラのノー味噌は、意味を理解するのに25秒くらいかかった。その上で、最近トミにすぐキレる傾向にあるが、同時に最近トミに肉体が弱体化しているオイラとしては、やさしーくやさしーく考えた。

(ああ、コヤツは新卒だが実年齢満43歳くらいで、実は苦労人。25年以上も企業人として生活しながらやっと卒業した苦学生なのだ。だから、こんなエラそーなことを言うのか)

…って、んなわきゃねーだろっ!坊や、まずその属人性というやつをたっぷり体験してからモノ言いな!

どうも、最近トミにこういうヤカラが多い。バーチャルな世界、理屈の世界でものを知り過ぎて、現実には何も体験していない精神的童貞野郎だ…って、オイラも実は去年まであることでは同じだった。

そう、剣道だ。人のやるのを見ては、あーでもない、こーでもない、なんだかんだハナかんだ、と論評しまくっていた。それがこの歳になって、いざ自分でやってみたらどうか。

まず、道具一式を持ち歩くことの重さを知らなかった自分がいた。面を付けたらこんなに息苦しいのかも、よくわかった。そんなことも知らなかったとは、なんと恥ずかしいことか。

バーチャル博学、リアル未体験のくせにわかったようなことを言うのは、実はとても恥ずかしいことなのだ。最近トミに思うことなのである。ということで、オイラも女性の話などはエラそーに話すのはやめにしよう、と決意する午前2時なのであった。

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 どーでもいいが、最近トミに昭和軽薄体(©椎名誠)に回帰して文章が意味不明化している。同じ言葉を繰り返すようになるとボケの始まりと言うが大丈夫か?いやはやいやはや。



by masami_ws | 2015-06-22 01:45 | 笑い殺し魔球

本当の自慢、本当の謙遜


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 何が悪いのかよくわからんが「悪いけど」という言い方をする人がいる。課長一人部下二人という良くあるユニットで新幹線の
3列席に座ったサラリーマントリオ。真ん中の課長がさかんに「悪いけど」を連発する。思わず、後ろで聞き耳を立ててしまう。

「あのさあ、悪いけどオレ、料理は上手いから」

「悪いけどワインならオレ、ソムリエ級だから」

「ほんとさあ、悪いけどオレその柿の種にはうるさいから」



 うーむ、思わず「悪いけど、どーでもいいことにいちいち悪いけど言うな!」とツッコミたくなるウザワラシさだ。この課長、ふた言目には「悪いけど」を連発。柿の種に詳しいことがそんなに悪いことだとは、オイラは思わないのだが。

 この「悪いけど」の前には「自慢して」という言葉が省略されているようだ。しまいには「はっきり言って、悪いけどオレ、ウチの会社の問題、サカタ部長よりわかってっから」だと。いいのかよ、そこまで言って。サカタ部長聞いたらオッコるぞお!

 

 でも、この「悪いけど」を言う人に共通するのは、悪いことを言っている意識は全くないということだ。どおだどおだ的自慢話がずらずらと後に続く。かく言うオイラも、実は、昔から「悪いけど」と言ってきたクチだ。悪いけど、反省しているぞ、オイラは!

 似てるのに「自慢じゃないけど」もある。その昔、郡山にあったメイビーというスナックで、ママが「アタシさあ、自慢じゃないけどさあ、ひょーじゅんごだからさあ、とーきょーのひとじゃねーのって言われるんだわあ」とベタベタの福島弁で言っていたのを思い出す。(ゴメン福島の人、他意はありません!)

「自慢じゃないけど」と言っておいて、これもよく聞くとその後は実は必ず自慢が始まる。最近、オイラもそれに気付き「自慢じゃないですが」と言わずに必ず「これは自慢ですが」と言うようにしている。

「悪いけど」「自慢じゃないけど」の代わりに、「自慢させていただきますが」と言う方が爽やかに響くこともある。本当の謙虚、本当の自慢、これはなかなか難しい問題なのかもしれない。


by masami_ws | 2015-06-10 00:46 | 笑い殺し魔球

いやはや、言葉はむずかしい

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 あるところに書いた原稿に、親しい監修者から内容校の校正が入った。なかなか考えさせられるアドバイスだったので、ちょっと長くなるが皆さんのご意見も頂きたいのでここに書くことにした。

 それは文中に出てくる「美しい妻」という表現をただの「妻」と表記した方が良いのでは、というもの。いやはや、たいして美しくないものを美しいと書いているのがバレて、そんなウソを書いてはいけませんということかと思いきや理由はそうではないらしい。

 FBでも多用しているこの言葉、思ってもみなかったのだが、どうも自慢げに本気で「美しい」と言っているように取る人がいるということなのだ。いやはやいやはや…そうかそうか、そういう人も世の中にはいるのだなあ、たはたはとタメ息をつきつつ反省した。

 日本には、贈り物を「つまらない物ですが」と言う慎ましやかな表現がある。家族なら「愚妻が」「愚息が」とか「豚児」などという言い方もある。「うちの豚児がこの度、東京大学に合格しまして愚妻ともども喜んでおります」などと使う格調高い日本語だ。


 これは欧米人にはとうてい理解できないらしい。彼らはAmazing Giftと言い、My beautiful wifeとかOur lovely sonと平気で言う。なぜ妻をStupid wifeと呼んだり我が子をPiggish boyなどと日本人は言うのかと、しまいには厚切りジェイソン的に怒り出す。

 でも日本人なら皆、知っているだろう。つまらない贈り物はけっしてつまらなくないし、愚妻は良妻賢母だったりするし、東大に入る豚児はいない。いたらそいつは賢児だ。ただの表現上の慣習だが日本語リテラシー(読解力)のない欧米人には理解できないのだ。

 いや、だからと言って「美しい妻」と書くオイラは実は欧米人なのだよ、なんてあるわけない。シャレをいちいち解説するのはつまらないが、あくまでオイラのことを、特にその恐妻家ぶりを知っている人なら分かるシャレだ。ニヤリとしてほしいところなのだ。

 ところが反省させられたのは、世の中には外国人ではなくとも、いろいろな価値観や受け止め方がある、ということだ。特に公共の場に晒すブログや印刷物などは、どんな立場のどんな感覚の人が読むかわからない、というある種の気遣いが必要なのかもしれない。

 ワタミの渡邉美樹さんは、幹部向け社内文書で「36524時間働け!」と言ったことが表に出て苛酷な労働を強いるブラック企業だと非難された。確かに、そんな働き方を実際にしたら死んでしまう。本当にそうしろと言ったのなら非難されて当たり前だ。

しかし弁護するとこの表現は、ワタミ的リテラシーのある幹部ならばその意図するところはくみ取れる言葉だろう。いつも仕事のことはアタマのどこかに忘れずに入れておけよ、と言うほどの意味だ。ただ表に出るといろんな読み方をされるキケンな表現だったのだ。

まったくレベルの違う話を混ぜて申し訳ないが、そうかそうか、オイラが「美しい妻」と書くのもキケンなことで、宮沢りえや仲間由紀恵、はたまたミランダ・カーなんか…ゴメン、個人的願望入ってました…を想像して妬っかむ人もいるということなのか?

ということで、しみじみと反省したオイラはブログでは「美しい妻」と書くのを止めることにした。かと言って「恐ろしい妻」では真実すぎるし、「愚妻」と書けば引っぱたかれそうだし、いやはやいやはや、悩むところ。皆さんのお知恵を拝借したいのである。

 


by masami_ws | 2015-06-04 00:55 | 今夜はスローカーブ

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