風ニ負ケヌ草トナリ、雨ニ負ケヌ花ヲ咲カセル。私ハソンナ人間デアリタイ。


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蓋棺事定…棺を蓋いて事、定まれり

 今日大阪で開かれた株式会社シンドウ工業創業者、佐藤元昭相談役を偲ぶ会に列席させていただいた。スーパーカブ1台、身ひとつから50年、今日のシンドウ工業を作り上げてこられた佐藤相談役は、関西大学応援団OBとしての厳(いか)つい風貌の下に限りなく優しい心を秘めた方だった。
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 「ウチの3KMは個人、家庭、会社じゃなくて金力、権力、暴力や」などと悪者ぶっていたが、実は偽悪者。照れがそんな風に言わせていたのだろう。趣味も多彩で、なんと46歳から始めて六段にまでなった剣道では、大阪本社と小豆島研修所に本格的な剣道場まで作ってしまった。
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 実はオイラが剣道を始めたのはこの姿を見たからだ。剣道を始めたと言ったら手を叩くように喜んでくださり、今年初段を取った時にいち早くお祝いを届けてくれた。そのほかにもドラムやキーボードなどの楽器演奏、60歳を過ぎて始められたスキューバダイビングなど、その好奇心と探究心は少年のままだった。
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 海に面した小豆島の研修所で、社員に食べさせるのだと、ナマコや小魚を獲って海から上がってきた姿は今も目に焼き付いている。夜の世界でも武勇伝は尽きず、新地では知らない人がいない存在だったようだ。なにせ男も惚れる男。男を見抜く目に長けた夜の世界の女性たちにも抜群にモテた。
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 そんな人を偲ぶ会は、とても華やかでまったく湿っぽさのないものだった。本人が大好きだった「涙をふいて」や「時間よ止まれ」などがジャズっぽくアレンジされて生演奏される中、仕事関係者、剣道関係者、ロータリークラブ関係者、艶やかな女性たちなど、故人の人生の幅の広さを象徴するような多くの人々が飲み語らう素晴らしい宴であった。

by masami_ws | 2015-09-30 22:55 | 鎮魂の辞

教育費比率が成長の決め手…経営の質は金遣いに現れる




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 これは実話だが、某一部上場住宅会社の数年前の決算を見て驚いた。経常利益が40億円台のときに、ある費用になんとその1.5倍以上の70億円近い金額を投入していた事実だ。

 それは、広告宣伝費だ。確かにテレビCMの多い会社だけのことはある。割安さを売り物にしている会社だが、この会社で2000万円の家を建てると、そのうち100万円は某人気タレントを起用したCM料に払わされていることになる。

 しかし、さらに驚かされるのは、この会社のその年の研究開発費がなんとわずか7400万円。IRに出ている数字だが、これをどう見るかのコメントは避ける。ただ、経営者の考え方は、企業理念に書かれていることよりもお金の使い方に雄弁に現れるということだ。

 個人が自己啓発のために、何かの勉強や読書、趣味、運動などに使うべき適正な時間と費用は、全体の5%以上(10%以内)と言われている。1日の時間なら最低1時間、収入が月30万の人は1万5千円は自己啓発のために投資しなさいということだ。

 実は同じように、企業における社員教育についても成長の条件となる数値が存在する。一般的には、人材教育費として総人件費の2.5%以上を投資することが成長力を維持する条件とされている。ただし地域や業界で頭角を現し成長している企業の場合、この数字は軒並み5%を越え、中には10に達している。

 売上や利益に直接すぐに反映する広告宣伝費としてタレントに高いギャラを支払うか、会社の未来を担う人財創りや研究開発費に投資するか、経営の分かれ道はこんなところに現れる。長期的な企業の命運はまさにここにかかっているのである。

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by masami_ws | 2015-09-24 01:24 | 直球勝負!

応用問題を解けるかが幹部の条件だ

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小学生4年生の算数の問題、あなたは何秒で答えを出せるだろう。応用問題に慣れた子どもは3秒で即答するという。これを解くのに使うのは足し算引き算と簡単な割り算のみ。

 ところが、計算問題は良くできるのに文章で書かれた応用問題になると、とたんに出来なくなる子どもも多いらしい。

 なぜだろう。一つは、文章の読み取りが出来ないという壁がある。大袈裟に言えば、問題の本質は何か、また問題解決の糸口はこの文章のどこに隠されているのかが読み取れない。子どもの学力のベースが国語力にあると言われる所以(ゆえん)だ。

 もう一つの壁は解決法の多様性だ。答えは一つでもプロセスは様々に考えられるので、かえって混乱するのだ。この問題では、式は
①(48-4-24)÷2+24 もしくは
②(48+24+4)÷2-4 などが考えられる。
 それぞれ①は僕の年齢から、②は母の年齢から父の年齢を割り出す方法だが、どちらも正解。応用問題と単なる計算問題との違いはここにある。

 さて、仕事で現実に起こる問題は、複雑な応用問題ばかりだ。幹部の仕事は、計算問題のような決められたオペレーションをこなす仕事ではなく、これらの応用問題を解決することにある。

 だからこそ、本質を見抜く読解力と一つではない正解から最善のものを見つける解決力が、幹部に必要な基本的能力なのである。

これを身につけたいなら来たれ!

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by masami_ws | 2015-09-17 12:47 | 直球勝負!

極私的ニューヨークレポート⑪…ディラン・ローレンてナニモノだ!

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 NYの街角の風物詩と言えば、デパートやショップのウィンドウ・ディスプレイ。クリスマスシーズンなどは、人形や仕掛けが動くムーヴィング・ディスプレイも多く、それを見る人たちの行列が出来ているほどだ。

 そのウィンドウ・ディスプレイの仕事から身を起こした有名デザイナーが、ポロのマークで有名なご存知ラルフ・ローレン氏。マジソン街アッパーイーストの本店を見れば、日本のどこか…例えば表参道のラルフの店もまったく同じコンセプトで作られていることがわかる。

 さすがは「店作り」の仕事からスタートしたデザイナーだけのことはあると感心する。ところが、その娘の店作りがこれまたすごい。当初は、単に親の財産で遊び半分に始めたと思われたキャンディーショップ「ディランズ・キャンディーバー」が凄いことになってるのだ。
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 2001年10月という、アメリカ全土が悲しみに暮れていたあの秋に、まだ22歳だった彼女がオープンしたこの店。話題性だけで終わるのかと思われたらしいが、今や大人気。世界に進出しようという勢いだ。
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 甘いものにはからっきし縁のないオイラだが、ブルーミング・デイルズのそばにある本店に入ってみて、カラフルな色の洪水と甘い香りにすっかり魅了されてしまった。
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 ただこのディラン・ローレン、この店を単なるキャンディー屋で終わらせるつもりはないらしい。この店をマーケティングの材料としてさまざまな角度で利用していく算段らしい。他企業との提携も活発で、サンリオと組んでキティちゃんをアメリカに売り出したりもしている。
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 考えてみれば、今キャンディー屋の顧客である子供たちの10年20年先は強力な購買力を持つ大人に成長しているはず。その辺りまで読んでこの商売を始めたとしたら、ディスプレイ屋ラルフの娘、キャンディー屋ディラン、なかなかの慧(けい)眼と言えるかもしれない。

by masami_ws | 2015-09-07 23:59 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート⑩ 「ワンワールドトレードセンター…絶望の空、希望の空」

 この夏のニューヨーク行での最大のハイライトは、昨年末近くにオープンしたワンワールドトレードセンター(WTC1)に上ったことだ。元来、観光客の多い場所は敬遠してきたオイラとしては異例のことだが、これが結論から言うと行ってみてとても良かった。

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周囲にはまだ建築中のビルが。手前のナナメの物体は意味不明のモニュメントの一部。

 実は2001年までその地に存在していた旧WTCのツインタワーには上ったことがなかった。サウスタワーの地下にあった「めんちゃんこ亭」というラーメン店が当時のニューヨークとしてはなかなか美味しかったのだが、どうも上に上るという気は起きなかった。

 そして起こったあの晴天の朝の出来事。半年後に訪れたときは、街中に大小の星条旗が掲げられ、松井目当てで行ったヤンキースタジアムでは7回に、お決まりの「私を野球に連れてって」の代わりに脱帽の上「God BlessAmerica」を観客が涙ながらに歌っていた。

 その夜、対岸のリバーカフェのカウンターに座ってイーストリバー越しに二本のタワーが無くなった夜景を見ていたら、年配のバーテンダーがグラスの前に小さな額と灯の点った蝋燭をそっと置いてくれた。見ると在りし日のツインタワーの絵葉書、思わず涙が出た。

 以来、ニューヨークを訪れるたびにグランド・ゼロの変遷を目の当たりにしてきた。変わらないのはすぐ向かいの角で逞しく営業を続けているディスカウントショップのセンチュリー21とセントポール教会、それ以外の多くのものが行くたびに変わって行った。

 そして、ついに完成し昨年から一般公開されたのが、計画当初は「フリーダムタワー(自由の塔)」と言われたワンワールドトレードセンター、通称WTC1だ。実はグランドゼロに建設されている6棟のビルWTC1からWTC6までの内の一番目のビルを意味するらしい。

 はっきり言って、遠景近景含め外観に特別な特徴は感じられない。ただの直方体ながら二本が半歩ずれたような角度で立っていた旧WTCのツインタワーは、北棟にだけ立っていた電波塔もアクセントになりランドマークとしてのそれなりの風景美があったと思う。

それに比べると、ちょっと凝った造形ではあっても、男性的なエンパイアや貴婦人のようなクライスラービルに比べると無機質で、しかもマンハッタンで最高と言うものの、下町に立つ東京スカイツリーほど、圧倒的な高さでもないこのビルに新味はない。

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ここが展望階のエントランス。インターネット予約ならまったく並ばないで入れる。

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行った日の前日、入場者が50万人を突破したらしい!ちょうどになれず残念!

しかし、それはあくまで外観の話。ここから先は、これから行ってみようという人のために詳細は書かないでおくが、このWTC1の魅力は外から見たのでは判らない。ニューヨークへ行ったら絶対ここへ、と勧める場所が一つ増えたことは間違いない。

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これはエレベーターの中。決して展望エレベーターではなく、箱の中全面がモニターなのだ!

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開放感があり、入場制限で人が多すぎないところが素晴らしい。


 とにかくエレベーターに乗った瞬間からそれは始まる。そして展望階の解放感や「空の中にいる」感は、東京タワーやスカイツリーの比ではない。それは単に高さだけの話ではなく、演出力の違いとでも言うべきか。とにかく百聞は一見に如かずなのである。

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モニターを使った凝った展示も見もの

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ハドソン川を挟みニュージャージー側

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アップタウンを望む北側

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イーストリバーとブルックリンブリッジ

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南側の真下、手前中央に見える(半分切れている)四角い黒い穴のような部分がノースタワーの跡。左斜め上がサウスタワー跡

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下に降りてみると、四方から水が流れる鎮魂のモニュメントになっていた

ちょうどその日。吸い込まれそうな展望階の空は晴れ渡って、北はキャッツキルの山々、西はニュージャージー、南はスタテン島、東はロングアイランドと全て見渡せた。その瞬間ふと、あの日ニュースステーションで見た映像がよみがえって来た。


燃え上がる北棟、そしてその実況中に南棟に突入する旅客機、ビルから落下する人影、そして崩壊。あの晴天の9月の朝、5万人が働くWTCで、人々が見ていた空はどんなものだったのか。崩落するビルから見た絶望の空はそれでもやはり青かったのだろうか。

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周囲にはすべての犠牲者の名前が打ち抜かれている。所々には遺族の方が手向けたのか献花が。

14年の月日が流れ、同じ空の下に世界中から多くの観光客が訪れていた。目を輝かせて窓の外を見る子どもらの横顔を見ながら、これがこの子らにとって永久(とわ)に希望の空でありますように、そう祈らずにはいられない場所であった。


by masami_ws | 2015-09-05 00:37 | ニューヨーク・ニューヨーク

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