風ニ負ケヌ草トナリ、雨ニ負ケヌ花ヲ咲カセル。私ハソンナ人間デアリタイ。


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カテゴリ:ニューヨーク・ニューヨーク( 20 )

極私的ニューヨークレポート⑪…ディラン・ローレンてナニモノだ!

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 NYの街角の風物詩と言えば、デパートやショップのウィンドウ・ディスプレイ。クリスマスシーズンなどは、人形や仕掛けが動くムーヴィング・ディスプレイも多く、それを見る人たちの行列が出来ているほどだ。

 そのウィンドウ・ディスプレイの仕事から身を起こした有名デザイナーが、ポロのマークで有名なご存知ラルフ・ローレン氏。マジソン街アッパーイーストの本店を見れば、日本のどこか…例えば表参道のラルフの店もまったく同じコンセプトで作られていることがわかる。

 さすがは「店作り」の仕事からスタートしたデザイナーだけのことはあると感心する。ところが、その娘の店作りがこれまたすごい。当初は、単に親の財産で遊び半分に始めたと思われたキャンディーショップ「ディランズ・キャンディーバー」が凄いことになってるのだ。
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 2001年10月という、アメリカ全土が悲しみに暮れていたあの秋に、まだ22歳だった彼女がオープンしたこの店。話題性だけで終わるのかと思われたらしいが、今や大人気。世界に進出しようという勢いだ。
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 甘いものにはからっきし縁のないオイラだが、ブルーミング・デイルズのそばにある本店に入ってみて、カラフルな色の洪水と甘い香りにすっかり魅了されてしまった。
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 ただこのディラン・ローレン、この店を単なるキャンディー屋で終わらせるつもりはないらしい。この店をマーケティングの材料としてさまざまな角度で利用していく算段らしい。他企業との提携も活発で、サンリオと組んでキティちゃんをアメリカに売り出したりもしている。
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 考えてみれば、今キャンディー屋の顧客である子供たちの10年20年先は強力な購買力を持つ大人に成長しているはず。その辺りまで読んでこの商売を始めたとしたら、ディスプレイ屋ラルフの娘、キャンディー屋ディラン、なかなかの慧(けい)眼と言えるかもしれない。

by masami_ws | 2015-09-07 23:59 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート⑩ 「ワンワールドトレードセンター…絶望の空、希望の空」

 この夏のニューヨーク行での最大のハイライトは、昨年末近くにオープンしたワンワールドトレードセンター(WTC1)に上ったことだ。元来、観光客の多い場所は敬遠してきたオイラとしては異例のことだが、これが結論から言うと行ってみてとても良かった。

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周囲にはまだ建築中のビルが。手前のナナメの物体は意味不明のモニュメントの一部。

 実は2001年までその地に存在していた旧WTCのツインタワーには上ったことがなかった。サウスタワーの地下にあった「めんちゃんこ亭」というラーメン店が当時のニューヨークとしてはなかなか美味しかったのだが、どうも上に上るという気は起きなかった。

 そして起こったあの晴天の朝の出来事。半年後に訪れたときは、街中に大小の星条旗が掲げられ、松井目当てで行ったヤンキースタジアムでは7回に、お決まりの「私を野球に連れてって」の代わりに脱帽の上「God BlessAmerica」を観客が涙ながらに歌っていた。

 その夜、対岸のリバーカフェのカウンターに座ってイーストリバー越しに二本のタワーが無くなった夜景を見ていたら、年配のバーテンダーがグラスの前に小さな額と灯の点った蝋燭をそっと置いてくれた。見ると在りし日のツインタワーの絵葉書、思わず涙が出た。

 以来、ニューヨークを訪れるたびにグランド・ゼロの変遷を目の当たりにしてきた。変わらないのはすぐ向かいの角で逞しく営業を続けているディスカウントショップのセンチュリー21とセントポール教会、それ以外の多くのものが行くたびに変わって行った。

 そして、ついに完成し昨年から一般公開されたのが、計画当初は「フリーダムタワー(自由の塔)」と言われたワンワールドトレードセンター、通称WTC1だ。実はグランドゼロに建設されている6棟のビルWTC1からWTC6までの内の一番目のビルを意味するらしい。

 はっきり言って、遠景近景含め外観に特別な特徴は感じられない。ただの直方体ながら二本が半歩ずれたような角度で立っていた旧WTCのツインタワーは、北棟にだけ立っていた電波塔もアクセントになりランドマークとしてのそれなりの風景美があったと思う。

それに比べると、ちょっと凝った造形ではあっても、男性的なエンパイアや貴婦人のようなクライスラービルに比べると無機質で、しかもマンハッタンで最高と言うものの、下町に立つ東京スカイツリーほど、圧倒的な高さでもないこのビルに新味はない。

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ここが展望階のエントランス。インターネット予約ならまったく並ばないで入れる。

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行った日の前日、入場者が50万人を突破したらしい!ちょうどになれず残念!

しかし、それはあくまで外観の話。ここから先は、これから行ってみようという人のために詳細は書かないでおくが、このWTC1の魅力は外から見たのでは判らない。ニューヨークへ行ったら絶対ここへ、と勧める場所が一つ増えたことは間違いない。

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これはエレベーターの中。決して展望エレベーターではなく、箱の中全面がモニターなのだ!

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開放感があり、入場制限で人が多すぎないところが素晴らしい。


 とにかくエレベーターに乗った瞬間からそれは始まる。そして展望階の解放感や「空の中にいる」感は、東京タワーやスカイツリーの比ではない。それは単に高さだけの話ではなく、演出力の違いとでも言うべきか。とにかく百聞は一見に如かずなのである。

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モニターを使った凝った展示も見もの

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ハドソン川を挟みニュージャージー側

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アップタウンを望む北側

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イーストリバーとブルックリンブリッジ

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南側の真下、手前中央に見える(半分切れている)四角い黒い穴のような部分がノースタワーの跡。左斜め上がサウスタワー跡

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下に降りてみると、四方から水が流れる鎮魂のモニュメントになっていた

ちょうどその日。吸い込まれそうな展望階の空は晴れ渡って、北はキャッツキルの山々、西はニュージャージー、南はスタテン島、東はロングアイランドと全て見渡せた。その瞬間ふと、あの日ニュースステーションで見た映像がよみがえって来た。


燃え上がる北棟、そしてその実況中に南棟に突入する旅客機、ビルから落下する人影、そして崩壊。あの晴天の9月の朝、5万人が働くWTCで、人々が見ていた空はどんなものだったのか。崩落するビルから見た絶望の空はそれでもやはり青かったのだろうか。

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周囲にはすべての犠牲者の名前が打ち抜かれている。所々には遺族の方が手向けたのか献花が。

14年の月日が流れ、同じ空の下に世界中から多くの観光客が訪れていた。目を輝かせて窓の外を見る子どもらの横顔を見ながら、これがこの子らにとって永久(とわ)に希望の空でありますように、そう祈らずにはいられない場所であった。


by masami_ws | 2015-09-05 00:37 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート⑨「英語出来ない人のどーするニューヨーク?その2」

 オイラ、実は小心者です。…っていきなりナンだが、ソーホー辺りの小洒落たショップなどに入って行くと、いきなり“Hihello!”などと、等身大バービー人形のような店員さんがにっこり微笑んで挨拶してくれる。日本の店の「いらっしゃいませ」という丁寧さとは違うフレンドリーな対応がアメリカ流。しかしダイアン・レイン似の等身大バービー人形ににっこり微笑んでもらったことのないオイラはどぎまぎするばかり。
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 そこで内心考えていることは、もう何も話しかけないでほしい、ほっといてくれ!だ。なぜなら、早口で何か話し掛けられてもアハアハと薄ら笑いを浮かべているしかないからだ。受験勉強の英語ではかなり複雑な文章を読んだりしたはずなのだが、何か気の利いた返答をしようとしても、思い出せるセンテンスはなぜか中学2年くらいまでのシンプルなものばかり。せいぜい頑張って比較級ナントカカントカthanナントカカントカくらいだ。

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まさかそのバービー人形みたいでダイアン・レインみたいな女性に、ここで教科書の英語のような「ワタシのナマエはマサミです」「キョウはいいテンキです」「アナタはとてもセがタカイ」「ワタシはアナタよりもセがヒクイ」なんてたどたどしい発音で話したら、はっきり言ってバカだと思われる。だから、話し掛けられることにとても恐怖感を感じてしまうのだ。

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私と、我が美しい妻が違うのはここなのだ。何せこの人の目的は一つしかない。店員にどう思われようと、自分の欲しい物を手に入れたい、という一心で思いつく単語を並べて真剣に迫る。多少文法がおかしかろうが、日本語がかなり交じっていようが、その真剣さは相手にも伝わるらしく、やがて寸法通りの靴が出てきたり、思った通りの色やデザインの洋服がバックヤードから運ばれて来たりするのだ。

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しかも彼女のヒヤリング能力…特にショッピングにおける…はとても高い。真剣に自分の欲しい物を手に入れたい一心で集中しているから、やはり色々な単語が聞き取れ、また相手の言わんとするニュアンスが理解できるのだろう。その点、オイラは次に何を話そうか、とアタマの中で中学の英語のテストにあった英作文を、間違いのないように考えているので、さっぱり相手の言うことが聞き取れない。

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でも、今回だけはちょっと違う体験をした。某大手レンタカー会社のフロントでインターネット予約したはずの「ネバーロスト」(取り外し型のカーナビ)が無いと言われたのだ。歌手の森久美子を外国人にしたようなお姉さんが、取り付くシマもなく「とにかくネバーロストは今日はない」「どうしてもカーナビが必要ならクルマをグレードアップすれば、備え付けのカーナビが付いてるぞ」と。

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うーむ、さては営業所の売上か自分の成績を上げたいのか?実はアメリカのレンタカー会社ではグレードアップを勧められることは過去にもよくあった。しかし、カーナビはやはり無いとつらいし時間もなかったので、仕方なく一日50$以上もの差額を払って武骨で決してカッコ良いとは言えないキャディラックのSUVにグレードアップすることにした。その時の「森久美子」の、してやったりとばかりにニッコリ微笑む顔の憎らしいこと!

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そこで帰国前、リターンの時に、ふとこのままクルマを返すのは悔しいと思い、咄嗟に適当な言葉で嫌味を言ってやろうという気になった。もう正しい英語かどうかなんて関係ない!ということで「オールリザベイション、コントラクト、イズノット トゥルー!エヴリシング イズノット トゥルー!」と言ってやった。外国人が日本で言うとしたら「ヨヤク、ケイヤク、ミナ、ホントジャナ~イ!ゼンブ ホントジャナ~イ!」だ。

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ところが、この言葉のどこかが森久美子と、そばで聞いていた「燃えよ!カンフー」(古すぎて誰もわからんか!)のデビッド・キャラダインに似た店長らしき男を反応させたようだった。まずキャラダインが「お前、ちょっと待て」と言うとあちこちに電話をかけ始めた。そしてついには、どこかの国の日本語とフランス語が出来る人間を探し出し、さらにフランス語と英語が出来る人間を探し出してグループ通話のようにつないでくれた。さすがは世界中に展開するハーツレンタカーだ!

そうやって日本語から通訳を二人介しての交渉を続けること20分。さらにキャラダインは、本部らしきところ

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に早口でまくしたてるような電話を何本かかけていた。そして最後に森久美子が、あなたのクルマのレンタル料は最初に予約した通りの金額で計算することにした、ということを言ったのだ。その瞬間、思わず驚くオイラに彼女はウィンクして見せた。プライドが許さないことには、アメリカ人は頑張るのだな、とあらためて思った。

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店を出るとき、これも正しい英語かわからないが思わず出た「サンキュウ フォー ユア エフォート」(アナタガタノドリョクニカンシャデ~ス)というオイラの言葉に、キャラダインは嬉しそうに「いいんだいいんだ当然のことをしたんだよ、俺たちは」みたいなことを早口で言いながら手を振っていた。

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ビジネスや長期間の生活には、やはりベルリッツみたいな正当派で正しい英会話をしっかり勉強することが大切なのは当たり前のことだ。ただ、人間同士のコミュニケーションを成功させるのは、英語力という手段ではなく、その目的が明確にあることが重要だし、カッコつけず物怖じしない度胸のほうが大事なのだ。チャイナタウンには英語の出来ない中華系ニューヨーカーがたくさんいる。外国語など恐れることはない!それが結論なのである。


by masami_ws | 2015-08-22 00:11 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート⑧「英語出来ない人のどーするニューヨーク?その1」

 ニューヨークに限らずツアーなどを使わずに外国に出掛けるには、言葉が心配という人がいる。かく言うオイラも、英文はそこそこわかっても英会話となると自信がない、ましてや“May I help you? ” がどう聞いても「メルピュ?」としか聞こえない早口のニューヨーカーとどう会話したらいいのか、初めの頃はずいぶん神経を使った。

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 ニューヨークに通い始めた初期の頃、グランドハイアットのチェックアウト時に、部屋はどうだったかとエディー・マーフィーのようなフロントマンに聞かれて、咄嗟に“I’m satisfied. ”といったら、となりのデンゼル・ワシントンみたいな同僚と目を見合わせて、何度もsatisfyという言葉を交えて大笑いされた。もちろんエディー・マーフィーのような笑い方で!

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 「良かったよ」とか「素晴らしい」と言えばいいところを「世は満足じゃ」みたいな言い方をしたこと、それとスラングではちょっと卑猥な意味にも取れる言葉を真面目な顔した日本人が使ったことが可笑しかったらしい。エディー・マーフィー笑いは、玄関のドアが閉まるまでロビーに響き渡っていた。

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 これも初めてニューヨークへ行った時のこと、あるホテルのバーでバーテンダーに“Where is the lavatory ?”と尋ねたら、ニヤッとされて「お前はhorseopera(西部劇)みたいな奴だな」というようなことを早口で言われた。どうもlavatoryという言葉が年寄りくさいらしい。日本語ならトイレと言わずに「便所はどこですか?」と聞くと微妙に古臭く感じるのと一緒で、現代的な口語表現はlavatoryではなくrestroomとかbathroommen’sroomだと初めて知った。

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 実は、学生時代に習った英語は、会話では殆ど役に立たない。時には、アタマで考えることが邪魔をしてかえって話せなくなる。だいたい日本人だって「私はジャックです」「あなたはベティです」「彼の名前はトムです」なんてロボットみたいな会話はまずしていない。日本の教科書の英語は、もともとの会話がおかしいのだ。「これはペンですか?」「はい、それはペンです」って、ええい、いちいち訊かなくたって見りゃわかるだろうが!

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「今、何時ですか?」も日本人はまず言わないだろう。「今、何時か教えていただけますか?」「何時かわかりますか?」が自然だ。それから「あなたの名前は何ですか?」って初対面の人に普通言うか?「私は中川と言いますが、失礼ですが…」と言えば相手が名乗ってくれるのが普通だろ。“What time is it now?”“What is your name?”なんて文法的に正しくても、あまり使われない言い方なのだ。

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口語ではなく文語中心の日本の英語教育が正しいかどうかは別として、こと会話という一点に絞れば、その弊害が「文法を知っていても話せない」日本人を作っている。その点、我が「ファンファーレの鳴る」美しい妻は、サックス5thアベニューだろうがブルーミング・デイルズだろうが、独特の言語でどんな買い物でも実に堂々とやってのける。ちなみにそれはパリのラファイエットでも同じだ。ということは、彼女が駆使するのは英語でもフランス語でもないらしい。

 その秘密は、次の回に明らかになる!


by masami_ws | 2015-08-17 00:35 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート⑦「オラオラそこのけ根性勝負!ニューヨーク運転事情」


 最初にお断りしておくが、観光目的でニューヨークへ行きマンハッタンの中だけ見て歩く、ということであればレンタカーはお勧めしない。中心部の街中はどう見てもクルマよりも徒歩のほうが早いし駐車にも苦労するので、履きなれたスニーカーを持っていく方が得策だ。

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今回Hertsで調達したののは醜いけど押し出しの良いキャディラック。しかも幸運にもNYナンバー。以前たまたまなぜかオレゴンナンバーのインパラで煽られまくった経験があるので、地元ナンバーには助かった。



 また、ニューヨークでは運転技術以上にタフな根性が必要だ。タフさの要求度は東京、大阪の比ではない。パリ市内も、狭い、標識や信号が見にくい、へんな右折ルールなどでけっこう大変だが、ニューヨーク市内の運転は、道も広く、信号も見やすく、ルールも判り易い…が、ひたすらタフな根性が要求される。

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 というのも、とにかくマナーがないのがマナーというか、合流地点で交互に譲り合う東京の運転マナーがアマチュアレスリングの試合だとすると、ニューヨークの路上は何でもありの金網デスマッチ状態。人もクルマも自転車も、オラオラそこのけ根性勝負なのだ。だから人との競り合いを好まない心優しい人はやはり運転しない方が無難かもしれない。



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自分で運転していたらこの状況では写真を撮る余裕はなかった(笑)

 この写真はタクシーに乗っていて、両側から割り込みをかけられているところ。このあと、右のクルマが勝った。とにかく隙を見せると素早くアタマを突っ込んで幅寄せ、信号が青に変わる、もしくは前が空いた時点で1秒でもボヤボヤしてると、3台後ろからクラクションを食らうという世界だ。



 中でもタクシーや商用車の運転は「荒い」の一言。タクシードライバーは「昨日移民して来ました」的な人が多く、表示されている運転者名が普通の英語読みでは読めない…例えばPriehng priehngさん?え?プリンプリンさん?…出身国不明の人も多い。彼らは1日単位でタクシー会社からクルマを借りてチップのみを生活の糧にしているそうだ。

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ランプの4ケタの番号が点灯しているタクシーはOnDuty、つまり空車なのでどこでどう急停車するか判らないので要注意だ。

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ニューヨークでは、イエローキャブの次に台数が多いように感じるNYPD。お巡りさんの割に運転が荒い!


 以前アフリカ系アメリカ人とおぼしきドライバーに、EmpireStateBuildingと言っても通じない。どんなに発音良く、ゆっくりと明確に発音しても判らないという経験をした。仕方なく34th Street 5th Avenue…日本風に言うと534丁目…と言ったらクルマを動かした。どうもまだ数字でしか判らない程度の地理力なのだ。


 

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馬車はもちろん観光用、このほかに三輪自転車は縦横無尽に走り回りキケン極まりない。


 そんな連中から「オラオラぶつかれるもんならぶつかってみろや」的びかびか黒光り系巨大SUV(たいていはシボレーサバーバンかキャディラックエスカレード)、誰が乗ってるのか不必要に長いリムジン、ノロノロの馬車、絶対近寄りたくない落書きだらけのトラック、はては無法の自転車野郎から命知らずの歩行者まで、一方通行でも6車線もある道を右へ左へ思うがままに車線変更するから楽しくてしょうがない。いや、そういうのが楽しくてしょうがない人はニューヨーク市内をドライブすればいいのだ。

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こんなトラック、日本で走ってたら、絶対近付きたくない(笑)!

 ただし、マンハッタンを出てロングアイランドやニュージャージーなど郊外、州外へ行きたい人は、クルマはマストアイテムだ。やはりでっかいアメリカのごわんごわんと道の悪いハイウェイを走るには、タイヤ径がでっかくてトルクの太いV8エンジンのクルマをドコドコと低速回転で転がして行くのがベスト。

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ニューヨークではフェラーリやランボルギーニを見かける率は東京よりはるかに低い。道が悪すぎるせいか? 
写真はオランダトンネルからマンハッタンに入る渋滞で見つけた珍しい2by2のフェラーリ。やはり見慣れぬフロリダナンバーだった。
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郊外をV8で走るとアメリカが満喫できるはず!

 それと現実的なことだが、駐車違反は日本の緑の服を着た取り締まり要員よりも厳しく狡猾に切符を切られるので要注意。パーキングメーターの発券機は日本のカードが使えない場合があり、オイラもまごまごしているうちに意地の悪い駐車違反専門の係員(どうもポリスではない)に問答無用という感じで有無を言わさず切符を切られ35$請求された。


 それと、マンハッタンは一方通行が多いのである意味運転が楽なのだが、たまにある交互通行の道に右左折で出る時に左車線に出てしまいヒヤッとしたことが、過去に何度かある。日本から行って運転に慣れてきた3~4日目に多いような気がするので、初めてニューヨークを運転する人は十分注意していただきたい。



by masami_ws | 2015-08-10 01:20 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート⑥「またまたやっぱり買い物はジャーズィーに限るっぺ!」


 以前、ニュージャージーのバーゲンタウンについて書いた記事は、なぜかオイラのこのブログで過去一番閲覧されているようだ。その中でも書いたことだが、ニューヨークに行って買い物をするならマンハッタンの中だけでするのは実にもったいないということ。

 まずは、観光コースになっているアウトレットモール「ウッドベリー・コモン」がある。ただし、距離的には東京から御殿場のアウトレットに行くくらいの感覚があり、移動に時間がかかり過ぎるのと、今は客層が圧倒的に中国人主体となっていて、今回もここは千葉の酒々井のアウトレットかと錯覚するほどだった。

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現在は、こんな具合であちこちリニューアルされて工事個所が多く閉店中の店も多い中、ただ一店かつて日本人がコーチに並んだように、トリイ・バーチだけが入れ替え制の入店制限をしていた。並んでるのは見事に中国の方ばかり。どうもあの金ぴかで丸い、見ようによっては中華風にも見えるマークは、かの国の人々にはとりわけお気に入りなのだろうか。

それはともかく、それよりももっと手近、ポートオーソリティーのバスターミナルからハドソン川を渡って30分で着く対岸のニュージャージー、パラマス地域には観光客は殆ど訪れていないと思われる素晴らしいショッピングモールがある。今回は、特にもっとも巨大な「ガーデン・ステイト・プラザ」に行ってみた。

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ウェストフィールド社というオースラリアの不動産業者が世界各国に展開している形態らしいが、とにかくその規模と言ったら日本のららぽーとや三井のアウトレットなどの比ではない。子どもの頃、ナマでジャイアント馬場を見て人生観が変わったのと同じ衝撃を…って解りづらい表現でスマぬが…受けた。

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とにかく、到着してなだらかな起伏のある駐車場の広大さにあきれる。これでも、休日には満杯になるというから、普段ジャージーと言って田舎扱いしているくせに、いかにたくさんのニューヨーカーが安い消費税率を求めてニュージャージーに押し掛けているかがわかろうというものだ。とにかく端っこに駐車したら建物の入口まで10分くらいは歩きそうだ。

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見よ! このスケール!

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これはアメリカ版「王様のアイデア」ブルックストーン
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セレブな女性御用達、ビクトリアズ・シークレット
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館内には電気自動車テスラの販売店も!


別棟には家電量販のベストバイ、そしてメインの建物群には、まずフルサイズのノードストロームがどおんと鎮座する。ちなみにマンハッタンにはユニオンスクエアにノードストローム・ラックというアウトレット店はあるが、正規店はない。おそらくここが、マンハッタンから一番近い店だろう。

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ユニクロもちゃんとある!

さらに同規模のニーマン・マーカス、ロード&テイラー、そしてメイシーズとくれば、これはもうアメリカの代表的高級デパートのそろい踏みといった感がある。庶民派にはちゃんとJCペニーもあるから安心だ。そしてそれ以外を埋め尽くす専門店の数々。とにかく一カ所でこれだけの店を見られる場所はなかなかない。

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ニーマンマーカス

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 ロード&テイラーはノードストロームを意識してか、店長の顔写真いりポスターまで作って、やたら顧客満足を強調していた!

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アメリカン・イーグルはここでは珍しいアウトレット店だった。
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これは全部コンバースです!
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イギリスからきたスーパードライストア 極度乾燥(しなさい) 相変わらず意味不明の日本語Tシャツなどを売っている。

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ここのトリイバーチは閑散としていました!

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なんとCAPだけの専門店リッズ

また超大型のシネコンAMCも併設、ハワイのアラモアナSCにあるような巨大フードコートなど、至れり尽くせりだ。

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そして便利なのは、ここを見た後、クルマで5分ほどのバーゲンタウンに移動すれば、今度はノードストローム・ラックを始め、さっき見たばかりのショップのアウトレット店で買い物が出来るということだ。ガーデン・ステイトの正規店で見た後、買い物はバーゲンタウンでという手も打てるのだ。




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こちらはバーゲンタウン

やはり、移動はバスよりもレンタカーが便利。ジョージ・ワシントン・ブリッジを渡ればすぐなので、マンハッタンの中での移動のほうが時間がかかるくらいだが、ウッドベリーよりは遥かに近く、良い買い物ができるはずだ。百聞は一見に如かず、是非お勧めしたいニュージャージーなのである。


by masami_ws | 2015-08-05 22:37 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート⑤「NYのスーパーマーケット事情」

 外食すると、庶民的な店でも結構な金額になってしまうニューヨーク。一週間以上滞在するなら、大衆的なホテルで出来れば簡易キッチンと電子レンジつきの部屋をお勧めする。(ついでにいうと、コインランドリーが建物内にあることも結構重要だ)

 ということで、食料はスーパーなどで調達することになるが、マンハッタンの中心部にはウェグマンズのような大型店は出店していない。小型の食品スーパーしかない。大きくてもコロンバスサークルのタイムワーナーセンター地下など何カ所かにあるホールフーズマーケットくらいだろう。

 オーガニック系の代表格としてすっかり市民権を得たホールフーズ。ここのレジが面白いのは、並んでいるレーンを色分けした画面に、お前は今、何番のレジへ行け!という番号が示されるというシステム。日本のスーパーのように、どのレジが一番早いかを客が虎視眈々と選ぶという必要がない。写真は、緑の列の客は14番レジに行くようにと表示された瞬間。

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 また老舗ではブロードウェイ80丁目のゼイバーズが有名。アッパーウェストのアイコン的存在で、映画「ユー・ガッタ・メール」で現金用とカード用のレジを間違えて並んだメグ・ライアンをトム・ハンクスが助けるシーンが印象的な総菜屋的スーパーだ。
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 大量のチーズ、オリーブ、スモークフードなどが圧巻の一階から階段で二階に上がると、いわゆる昔でいう「金物屋」になっており、特にここのキッチン用品は庶民的だが何でも揃う。売り場の主のようなおばちゃんに聞くと何でもあって、素早く商品のところまで案内してくれるのも凄い。写真が映画になった問題のレジだ。

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 そのゼイバーズからちょっとブロードウェイを下がった並びの72丁目には西海岸から来たオーガニック系グルメスーパー、トレジョことトレイダー・ジョーズが出店している。ユニオンスクエアやチェルシーにも進出している人気店。ディーン&デルーカは高級すぎてとてもスーパーとは言えないが、ここの雰囲気はちゃんとスーパーだ。写真は今回、訪れたロングアイランドの郊外店。店内は撮影できなかった

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トレジョのエコバッグもかつてのディーン&デルーカ同様ファッション・アイテム化しているらしい。紙袋だって何だかおしゃれに見える。そして何といっても商品はその殆どがトレジョ・オリジナルというところが凄い。ちなみにこれは今回の買い物。

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 これこそスーパーと言えるかは疑問だが、今回はマジソン・スクエアのイータリーで初めて食事をしてみた。

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 大型のイタリアン総合食材店+イートイン方式レストラン・カフェというべき店で、雑然としているが楽しい専門店だ。なんとスパゲティはシンプルなチーズのみ!


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 そして今回の新発見がここ。イースト・ヴィレッジのニューヨーク大学本部の建物に入っていたニューヨーカーズ・フードマーケットというベタなネーミングの店。

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 何に驚いたかというと、まずニューヨークでは見かけないものがあったからだ。それは自動ドア!どこへ行っても、もの凄く重いドアを手で押しあけて、締める時には後ろから来る人に配慮しなければならない押し開き式や回転式のドアしか見たことがないニューヨークで、初めて自動ドアを見た。店内の様子も整然として、どこか日本のスーパーを思わせる。
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 ちなみに瓶に入れて売られているのは色々な品種の米。品揃えにこだわりを感じる。
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 そのほか定宿に近くいつも一番お世話になる率が高いのが、8番街49丁目(野村證券のビルの向かい)にあるフード・エンポリアム。ちょこっとホテルで食べたいものを走って買いに行くには便利だが、街中なので割高なのは覚悟しなければならない。

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 最後にこれもスーパーではないが、NYに行ったら一度は足を運ぶ懐かしい場所。グランドセントラルステーション地下のフードマーケット。ここの鮮魚と香辛料とオリーブとチーズとスイーツと、それはもう何が何だか分からない匂いが入り混じった空気が大好きだ。

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 日本には清潔だが無機質な店が多い中、新しい物と古い物が雑然と入り混じったニューヨークのスーパーマーケット、そこからはこの街に棲む人々の息遣いが伝わって来るようだ。


by masami_ws | 2015-08-01 15:55 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート④「アメリカの建設事情…神は細部に宿っているか?」

 ドイツに生まれナチスに追われてアメリカに亡命、その後シカゴを中心にアメリカの建築に大きな足跡と影響を遺したミース・ファン・デル・ローエの名言「神は細部に宿る」は建築を学ぶ人ならずとも知る人の多い言葉だろう。


 そのアメリカの建築をもっともシンボライズした形で見ることが出来るのがニューヨーク、とりわけマンハッタンの摩天楼の数々だ。なにせ1931年というから昭和6年に、102階建てのエンパイアステートビルディングを工期わずか16ヶ月で完成させた伝統は今も受け継がれている。

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 エンパイアの工事では、グランドキャニオン辺りの断崖絶壁を根城とするインディアン(おっと間違えた「ネイティヴ・アメリカン」と言わないといけないのだった)の、まったく高所を恐れない種族が有能な作業員として多数働いていたということだ。

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 そんなアメリカ流のとび職を駆使して、110万人工(にんく)の仕事を16ヶ月で完成させたアメリカ流の建設を一言で言えばどうなるか。それは「確かに神は細部に宿るかも知れんが、とりあえずはそんなことよりどおーんと思い切って行ってみよう」となる。…ってぜんぜん一言じゃないけど!

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 安全管理など、たいへんな訴訟社会でありながらそれでいいのか?と首を傾げたくなることが多々ある。アメリカでは作業者が保護帽(ヘルメット)を被っていないケースは良く見る。そして被っていても顎紐をしている作業者を見たことがない。
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 合わせて、日本では工事に付きもののガードマンの姿を見たことがない。そして、様々な養生(危険部位をカバーしたりすること)が大変に雑だ。それらの点では、世界の先進国を自負するアメリカも、中国と大差はない。



 地震がないという自信…って駄洒落じゃないが…からか、全体に足場や仮囲いなどの仮設が簡素だったり、日本ならぜったい頑丈なタワークレーンを使うところで、信じられないような華奢な構造の資材運搬エレベーターが信じ難いスピードで上下していたりする。

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 日本なら役所の許可を取るだけでたいへんな手続きが必要なものも、この国では自己の責任において、ということで許されている。良く言えば鷹揚で大胆、悪く言えば大雑把な建設に対するスタンスが、この国の摩天楼の成長スピードに寄与している部分が大きいのである。


by masami_ws | 2015-07-25 13:54 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート③「ホンモノのアメ車を見に行く」


 今回は、古き良き時代のアメ車達を見に、わざわざロングアイランドの片田舎まで、M・ストリープが「恋に落ちて」でR・デニーロと恋に落ちた通勤電車を横目に見ながらレンタカーを走らせた。行く先はなんとバビロン!という名の町。

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 こんな町に、マディソンやレキシントンなどマンハッタンの通りと同じ名の通りがあるのは、日本の田舎町に銀座通りや新宿通りがあるのと一緒だ。そして同じ発想で名付けられたのが「ハリウッドモータース」。なんでここにハリウッド?しかもマリリン・モンローをあしらった名刺がいよいよ怪しい。

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 でもここにあるものは、全て本物だった。いやはや、個人的趣味でコーフンして申し訳ない。しかも個人的趣味でニューヨークとカンケーない写真ばかりアップして興味のない人には申し訳ない、と先に謝っておく。

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 70年前に終わったあの戦争の時代、日本の農村から戦場へ送られた若者たちの多くは、自動車を見ることも稀なら、実際に運転したこともなく、ましてやエンジンの原理や構造を理解している者は整備兵としての訓練を受けた者以外にはいなかった。

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 ところがアメリカ兵のほうは、逆にほとんどの兵士がクルマの運転ができて、しかも当時のクルマは故障が多かったせいもあり、整備の経験者も多くガソリンエンジンの性質もよく理解していたという。

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 あの戦争は物量の差で負けたとよく言われるが、単純化されたそんな話に騙されてはいけない。悔しいが、思想や精神はともかく、日本人は「物量」ではなく「機械文明」の差で負けたのだ。それがもっとも象徴されたのがクルマの世界だ。

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 特に戦争が終わってからの三十年間程の間は、アメリカのクルマ文化は爛熟期を迎えた。そして生まれたのが名車の数々。現在の「アメ車」が、妙にヨーロッパの影響を受けて、つまらないものになってしまっているのに対し、当時のアメ車はマリリン・モンローのような存在感を放っている。

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 当時の貧しい日本人はそれを戦後の日本車のデザインにミニチュア化し憧れつづけた。しかし、アメリカ人の良い意味でのおバカさ加減丸出しだが、とても魅惑的な女優がスクリーンから消えたように、ムダにグラマーで生活感のないアメ車は今はない。

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 写真はここに会った車の中では一番の「新車」。
シボレー・エルカミーノ1987年モデル。
「ボディーガード」
でケビン・コスナーが乗っていたアレだ。


by masami_ws | 2015-07-23 21:04 | ニューヨーク・ニューヨーク

極私的ニューヨークレポート②「ラーメン1杯でHow Much?」

 いきなりの食べ物ネタだが、8Av.46St.RowHotel3月にオープンしたフードコート「City kitchen」に行ってきた。狙いは、このところNYではすっかり人気の定着したラーメン、それも名店一風堂の流れを汲む「黒帯」という店が出店しているということで行ってみたのだ。


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 150席という触れ込みの割にはそう座席が無いので、ラーメンのような立ち食いの難しいものを食べるには先に席をキープをしておくのが無難。店内にはハンバーガー、ステーキ、ロブスター、ドーナツ、スイーツなど色々なブースが出ているが、中でも異色はラーメン「黒帯」。



 日本では夏休みが始まったばかりなので、NY全体にも日本人が少ない中で、意外にも日本人ばかりか東洋系の客は殆どいない中、ラーメン店の客足はと見ると、並ぶとか混雑とは言い難いが、まずまずの回転状態だった。

メニューは豚骨スープの「白」12$、クラシック?(焦がしニンニク風味)「黒」13$、味玉トッピング2$、チャーシュートッピング7$。注文時、アフロアメリカンのお兄さんが一瞬日本語を話すものの、実はフェイク!細かい注文は英語でしなくてはならない。

結局「黒」一つに味玉乗せ、ボトルウォーター2$をつけて17$、それに税金が乗って18.50$。しかも注文時にカウンターで支払い時にやたら愛想のいいさっきのお兄さんから、食べてもいないのにサービス(チップ)の記入を要求されるので、気の弱い日本人としては18%くらい乗せて22$。ええっ?ラーメン一杯が2600円以上?うーむ×300回なのだ。

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さて、肝心の味は?という前に、丼が問題。まるで図形を描くように目の前で蓋に「黒」と漢字を描くのもご愛敬。手っ取り早く言うと、厚紙に発泡プラスチックをコーティングした、最近の日本のカップラーメンで多いちょっと大きめの容器のようなアレだ。レンゲもぺらぺらのプラスチック。うーむ、この金額でいかに美味くてもこの容器はないだろ、と思うのはしかし日本人だけだ。

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食べて立ち去るスタイルのフードコートで、日本のように立派な丼や皿、金属製のスプーンやフォークを出したら、世界のスタンダードではどうなるか。おそらく、料理を出した端から、全ての容器を持ち去られて店の営業は繁盛すればするほど立ち行かなくなる。フードコートで本物の丼を使えという感覚は笑い殺されるほど甘いのだ。



さて、ということで食べたラーメンの味は…こればかりは好みの問題なのでノーコメントとさせてもらうが、10年ほど前までニューヨークで食べることが出来たビーフコンソメ的味付けのアメリカ流ラーメンとは全く違う本物のラーメンであることだけは保証する。ただし、この金額を出してでも食べるかは、価値観の問題だろう。

ちなみに筋向いの人気ハンバーガー店SHAKE SHACKは、相変わらずの行列。開店当時に入ったことがあるが、日本に出たらどう見てもモスバーガーの強敵とは到底言い難いあの程度の味にこれだけ並ぶアメリカ人の味覚からすると、何が当たるかは話題性や立地のほうが重要なのかもしれない。

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最後に、前にも書いた至言

「ニューヨークには食べ物は三つしかない、不味くて安いもの、美味くて高いもの、不味くて高いもの」(c津波「Forza」オーナーシェフ)

はたして、このラーメンはどこに入るのだろうか。コメントは避ける。


by masami_ws | 2015-07-21 10:49 | ニューヨーク・ニューヨーク

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